2020.01.15
連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
【滋賀県・大津市】近江坂本のみどころ(琵琶湖視察・前編)
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2019年9月、多くの旅行会社の皆さんと一緒にびわこビジターズビューロー主催の視察ツアーに行ってきました。1泊2日の日程で、1日目は坂本、2日目は彦根を巡ってきました。この時の様子を2回に分けてご報告します。
大人数での視察ツアーでしたので、各スポットでじっくり写真を撮る時間もありませんでしたしたし、結構雨にも降られましたので、ダイジェスト的なご紹介になっています。各スポットの詳細な記事はまたの機会に書かせてもらおうと思いますが、今回はこの地域の魅力を大まかにつかむつもりでご覧いただければと思います。もうすぐスタートする、大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公明智光秀ゆかりの地としても注目されている地域ですので、まさに今が旬のスポットです。
目次
≪1≫芙蓉園
≪2≫滋賀院門跡
≪3≫西教寺
≪4≫坂本から大津へ
まとめ
≪1≫芙蓉園
一行は大津に集合し、観光バスで坂本に移動しました。最初に訪れたのは「芙蓉園(ふようえん)」です。国指定の名勝庭園がある料亭です。
入口にある古い石積みは、穴太衆(あのうしゅう)によるものです。穴太衆は、延暦寺に僧兵がいた時代からいた要塞づくりの専門集団です。戦国時代には、彦根城の他、大阪城や金沢城の石垣も坂本の穴太衆の手により造られました。
江戸時代寛永期に造られて洞穴が庭園内にあります。洞穴の上は富士山をかたどった築山になっています。入口から出口まで、そんなに長くはありませんが神秘的な雰囲気を味わえます。
「プリンセストヨトミ」という映画のロケ地になっており、大阪城落城のシーンで豊臣秀頼の息子国松が落ち延びる際のトンネルとして使われています。
ランチでいただける「石積み三段弁当(3000円)」です。品数が多く、どれもおいしい、しかもヘルシーなお弁当です。
今回は行けませんでしたが、芙蓉園のすぐ上に日吉神社の鳥居が見えます。
びわ湖方向を見るとこの景色。
ここから滋賀院はまでは徒歩5分ほどで行けます。
*芙蓉園ホームページ
≪2≫滋賀院門跡
比叡山延暦寺の門跡寺院のひとつで、もともと北白川にあったものが江戸時代初期にこの地に移されました。内部には狩野派の障壁画や、延暦寺にある不滅の法灯と全く同じ奉献灯篭など様々な寺宝が展示されています。
天皇家の勅使が来た時だけに開かれる「勅使門」。
勅使門の裏側、お庭も美しい。
≪3≫西教寺
滋賀院から5分ほど歩くと西教寺に到着、明智光秀ゆかりの寺としてにわかに注目を浴びているお寺です。もともとは聖徳太子の師である高麗の僧慧慈のために建てられたという古刹です。その後、荒廃していましたが鎌倉末期から室町時代にかけ再興されました。
1571年の延暦寺焼き討ちの後、坂本城主になったのが明智光秀でした。光秀は、焼き討ちの際、被害を受けたこのお寺の復興に手を尽くし檀家となりました。総門は、坂本城にあったものを移築したものです。
明智光秀と一族のお墓。
江戸時代の元文4年に建てられた重要文化財の本堂。客殿への渡り廊下から建物の裏側を撮影したものです。この後、正面からの写真も撮影しようと思ったのですが、突然の雷雨に見舞われ撮影することができませんでした。
小堀遠州作の客殿庭園です。真ん中の池はびわ湖を模しています。紅葉の時期や雪景色は特に美しいと言われています。
天正年間に娘を無くした富田民部進という人物が、娘をともらうために寄進したという阿弥陀如来二十五菩薩石造。
*西教寺ホームページ
≪4≫坂本から大津へ
西教寺を後にした一行は、バスでおごと温泉まで移動し、ここから「大津戦国クルーズ」の体験乗船ということで、船で大津まで戻りました。
琵琶湖汽船の高速艇「megumi」、大きな窓があり船内からも景色をしっかり眺めながら移動できます。2階は、屋根付きのオープンデッキになっています。
30分ほどで大津に到着。向かって左側の建物が、この日のお宿「琵琶湖ホテル」です。
琵琶湖ホテルでは、竜王町の「近江うし丸」と甲賀町の「にんじゃえもん」がお出迎えしてくれました。
琵琶湖ホテルで宿泊させていただいたお部屋がこちら。びわ湖を一望できる素敵なお部屋でした。
お部屋から見た大津の港の夕景です。
まとめ
以上、琵琶湖視察1日目の様子をお伝えしました。坂本は、芙蓉園、滋賀院、西教寺といった観光スポットも見ごたえがありましが、ところどころに石垣が残る風情ある街並みも気に入りました。是非、もう一度ゆっくり訪問したいなと思っています。
撮影スポット情報
滋賀・びわ湖観光情報
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。