2020.09.30
連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
【奈良県・奈良市】平城京跡歴史公園で奈良歴史ロマンに浸る
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710年(和銅3年)に藤原京より平城京への遷都が行われ、以後784年に長岡京に遷都されるまでの75年間を奈良時代といいます。平城宮跡は整備され、2018年3月に平城宮跡歴史公園としてオープンしました。奈良時代前期に使用された第一次大極殿や朱雀門が復原されています。
2001年から9年の歳月をかけて2010年に完成した大極殿です。発掘調査のデータや現存する奈良時代の建築物などを参考に復原されました。宮中の中で最も重要な建物で、即位の儀式をはじめ重要な行事が行われた場所です。
思わず撮りたくなる美しい建物です。
ちなみに、4月に訪れたのですが、この大極殿前の草地にはひばりがたくさんいました。施設の方にお伺いしたら、草地性鳥類の宝庫らしく、日本野鳥の会の方々も来られるようです。
アップで撮影しても絵になります。
大極殿は内部も見学できます。天皇の玉座「高御座(たかみくら)」も再現されています。
壁画や天井の細工も見事です。
大極殿の屋根の両端に取り付けられていた鴟尾(しび)です。大極殿の発掘調査では発見されませんでしたが、当時格の高い建物には設置されていので、無かったとは考えにくく、当時大極殿に設置されていたと考えられる鴟尾が再現されました。
現在、南門の復原工事が進んでおり、同じく出土はしていないがあったと推定される鴟尾を屋根に設置したというニュースが流れていました。
鴟尾は金属製で、溶かされて再利用されたものと考えられています。
大極殿のテラス、柵に設置された玉飾りがきれいです。
平城京の正門にあたる「朱雀門(すざくもん)」です。1998年に復元されました。
平城宮跡歴史公園内には、近鉄奈良線の線路が横切っており、朱雀門の前を列車が通過していきます。撮影スポットとしては、なかなか面白い場所です。
奈良時代後期に使われた、第二次大極殿跡です。礎石のみが残り、石碑が立てられています。
遺構展示館内部の様子です。掘っ立て柱の柱穴群が露出展示されています。1964年に発掘されたもので、730年から770年ごろにかけての役所建築のものと考えられ、何回か立て直された痕跡があります。
朱雀門前には、広場があり奈良時代当時は祝祭の場として利用されていました。
この広場が復原され、遣唐使船がシンボルとして展示されています。レストランが入っている「天平うまし館」、お土産店が入っている「天平みつき館」、展示施設「平城宮いざない館」などが整備されています。
平城宮いざない館に展示されている奈良時代の復原衣装です。当時、こんなカラフルな衣装を着ていたのですね。
撮影スポット情報
平城宮跡歴史公園(外部リンク)
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