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2020.06.17

連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

【静岡県・忍野村】空飛ぶ魚!? 忍野八海の限りなく透明に近い富士の湧水

阿部吾郎の日本撮影スポット巡りVol.46

  • 旅の撮影スポット
  • 22 静岡県
  • 川・滝
  • 阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

忍野八海は、天然記念物に指定された富士の伏流水の湧水地です。富士山をバックにした絶景は、国内外の観光客に大人気です。晴れた日には、水面に空が写り込み面白い写真を撮ることができます。

昨年(2019年)のゴールデンウイークに忍野八海を訪れた際のレポートです。昨年のゴールデンウイークは、こんなに多くの観光客が訪れていました。朝方は曇っており、富士山が見えるか心配していましたが、徐々に雲が消えて少しずつ富士山が姿を現しました。
富士山を入れて忍野八海全体の風景を撮るのもいいのですが、湧水池を泳ぐ魚の様子を撮ってみるのもなかなか面白いです。とにかく水がきれいで透明度が高いので、冒頭の写真のようにまるで魚が空を飛んでいるかのような幻想的な写真が撮れます。

水の底にある白っぽい石などに光が反射して星のようにも見えますね。
じっとシャッターチャンスを待って、魚の配置がちょうど良い一瞬を狙って撮影します。光の反射が強い魚の背中と水底でかなりの明暗差があり、露出設定は慎重に行う必要があります。
すぐ上の写真の設定は、シャッター速1/200、F7.1、ISO800です。マニュアルで丁度よい露出を探りながら撮りました。それでもまだ、やや魚の背中が白トビしています。もう少し暗くしてもよかったですね。
もう一つ上の写真は、同じ設定でほぼ適正露出です。この日は雲が多く、太陽が出たり隠れたりしていたので、めまぐるしく光の状態が変化していました。
魚は動くので、シャッター速はある程度早くする必要があります。

水に浮かぶカモを撮っても、絵になります。上がカルガモでしたがマガモです。

魚の写真を撮っているうちに雲が流れ、富士山が完全に姿を現しました。
これも、富士山の雪と手前の藁葺屋根の明暗差がきつくて、なかなか難しいですね。

遅咲きの八重桜も、見頃を過ぎていましたが、最後の花びらが散る様子が綺麗でした。

忍野八海を後にして、山中湖と川口湖でちょっとだけ撮影して帰りました。ゴールデンウイークで、車の渋滞が激しく大変でした。
上の写真が山中湖です。再び雲が多くなって富士山が見えなくなっていたのですが、一瞬雲が切れて再びその姿を見ることができました。これはこれで、風景としては悪くないですね。
川口湖についたころには、すっかり雲が切れて裾野を含めて全体を見ることができました。

撮影スポット情報

忍野村観光情報(外部リンク)

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写真家情報

阿部吾郎詳細

得意分野 風景 拠点 11埼玉県 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。

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