2020.12.16
連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
【滋賀県・長浜市】豊公園(ほうこうえん)は長浜城がそびえる琵琶湖に面した憩いの公園
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滋賀県・長浜市の豊公園(ほうこうえん)は、JR北陸線長浜駅びわこ口から歩いてすぐのところにある琵琶湖に面した公園で、中心には長浜城(長浜市長浜歴史博物館)がそびえています。公園内には長浜城に関する史跡も点在しています。その他、敷地内にはテニスコートや自由広場があり市民の憩いの場となっています。公園内に国民宿舎がある他、隣接して大型のシティーホテルもあります。
豊公園の中心にある噴水広場から長浜城を撮影しました。ここは、定番の撮影スポットで遠足の集合写真撮影などにも使われる場所です。タイルの模様、噴水のレンガ、お城の周りの紅葉(桜の木です)も入って、いい構図で写真が撮れます。
噴水がありますので、角形のNDフィルターを使ってスローシャッター(SS2秒)で撮影しました。
現在の長浜城は、昭和58年(1983年)に再建されたもので、秀吉時代の城郭を想定して建設されました。
天正元年(1573年)浅井氏滅亡後、小谷城に入った羽柴秀吉は、翌年から長浜城の築城を開始し天正5年に完成させました。水運を重視した秀吉は、山城の小谷城から湖岸の長浜城に拠点を移し、地名も「長浜」と定めました。
その後、柴田勝家や山内一豊などが城主を務めましたが江戸時代に入って慶長年間には廃城となり、湖北支配の役割は彦根城に移りました。
長浜城望楼からの眺めです。回廊があり、四方見渡せるようになっています。
ここから見ると豊公園内の様子がよくわかります。中心に噴水広場があり、その向こうに自由広場が見えています。向こうの建物は「ホテル&リゾーツ長浜」です。
お城の2階は、常設展示室で「湖北と長浜のあゆみ」をテーマとして展示されています。
賤ケ岳合戦屏風です。天正11年(1583年)の羽柴秀吉と柴田勝家の合戦を描いています。賤ケ岳七本槍の奮戦や兵を鼓舞する秀吉の姿も描かれています。
3階も常設展示室で、こちらのテーマは「秀吉と長浜」です。長浜城築城時の模型が展示されています。
秀吉や弟秀長の肖像や書簡なども展示されています。
秀吉や浅井長政、石田三成などのプロフィールブックを始め、ユニークなお土産品が揃っています。
≪長浜歴史博物館 基本情報≫
住所 :滋賀県長浜市公園町10-10
アクセス:JR長浜駅より徒歩7分
開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
休館日 :年末年始のみ(12月27日から1月2日)
入館料 :大人410円 小中学生200円
現在、長浜城が建っている場所のすぐ横に小さな丘があり、ここに「長浜城天守閣跡」の石碑と秀吉の銅像があります。
秀吉時代の井戸の跡に「太閤井戸」の石碑が立っています。私が行ったときは近くまで行ける状態でしたが、水が多い時は沈んでしまいます。
湖畔にある「長浜城石垣出土地」の石碑です。この場所は、湖岸を埋め立てて造られており、その際に湖底から石垣の跡が見つかりました。
豊公園は、琵琶湖の風景を楽しんだり、水鳥を観察したりするのにも絶好の場所です。
かなりの数の水鳥が見られましたが、オオバン、ホシハジロ、マガモなどが多かったです。カンムリカイツブリもみられました。
夕日の名所としても知られています。
雁の群れを目撃しました。空に巨大なMの文字が描かれています。
長浜で宿泊する場合、今回ご紹介した豊公園のすぐ横にあるホテル「ホテル&リゾーツ長浜」がお勧めです。
ロビーは広々してモダンな感じです。琵琶湖畔の公園横にあるホテルですが、雰囲気は完全にシティーホテルです。
ロビーのある1階には、大きなお土産店があります。長浜のお土産は、だいたいここで手に入ります。
グランデフロアの客室です。少しランクが上のお部屋です。リノベーションされており、新築ホテルのようなきれいなお部屋です。
このホテルには、大浴場もあるのですが、この客室のお風呂は浴槽も広くてゆっくりつかれます。風呂、トイレ、洗面所がそれぞれ独立しているのもポイントです。
ちなみに、スタンダードクラスのお部屋はユニットバスです。
長浜ホテル&リゾーツ長浜に関しては、今回の取材を元に「LINEトラベル.jp」に記事を掲載しました。
詳しくは、そちらをご覧ください。
琵琶湖畔「ホテル&リゾーツ長浜」は温泉大浴場・プール付き!
撮影スポット情報
長浜城歴史博物館(外部リンク)
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。