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2021.05.27

連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

【兵庫県・姫路市/福崎町】中播磨・福崎町のリノベ宿泊施設と夢前町のグルメ・お土産スポット(思わず行きたくなる中はりま視察・中編)

阿部吾郎の日本撮影スポット巡りVol.54

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兵庫県中播磨県民センター主催の業界視察ツアー「思わず行きたくなる中はりま」で訪れたスポットをご紹介する記事第2弾は、福崎町の「辻川山公園」と有形文化財をリノベーションした宿泊施設「NIPPONIA(ニッポニア)播磨福崎 蔵書の館」、姫路市夢前町にある農家レストラン「「且緩々(しゃかんかん)」と「かまぼこ工房夢鮮館」をご紹介します。いずれも個性的なスポットですので、お楽しみください。

目次
≪1≫福崎町・辻川山公園
≪2≫福崎町のリノベ宿泊施設
≪3≫農家レストラン「且緩々(しゃかんかん)」
≪4≫ヤマサ蒲鉾「かまぼこ工房夢鮮館」


≪1≫福崎町・辻川山公園

柳田国男生家

姫路市のすぐ北隣にある「福崎町」は、民俗学者・柳田国男出生の地として知られています。福崎町のちょうど真ん中あたりにある「辻川山公園」には、柳田国男の生家があります。もとは辻川の街道沿いにあったものを、柳田国男が子供のころ遊んでいたという鈴ヶ森神社があるこの地に移築したものです。
柳田国男には「妖怪談義」という著作があり、妖怪文化の祖とも言われていて、福崎町ではこれにちなんで妖怪で町おこしをしています。最初は、辻川山公園の池からリアルな河童のガジロウが出現し、これがテレビなどでも取り上げられ話題になりました。その後、冒頭の写真の逆さ天狗も登場、今では福崎の街のあちこちに妖怪ベンチが設置されています。

妖怪ベンチや辻川山公園の詳細に関しては、こちらの記事をご覧ください。
*柳田国男ゆかりの街・福崎町で妖怪巡り-地元を見直す小さな旅・兵庫編 No.9-

≪辻川山公園・基本情報≫
住所:  兵庫県福崎町西田原1038-12
連絡先: 0790-22-0560(福崎町地域振興課)
アクセス:JR福崎駅より徒歩25分
*福崎町観光協会ホームページ




≪2≫福崎のリノベ宿泊施設

辻川山公園のすぐ近くにある「大庄屋三木家住宅」は、宝永2年(1705年)に建てられた当時の姿をよく残した大庄屋遺構で、敷地は1861.18平方メートルもあります。昭和47年に兵庫県重要有形文化財に登録されました。
2020年11月に、この遺構の一部をリノベーションし、「NIPPONIA(ニッポニア)播磨福崎 蔵書の館」という宿泊施設としてオープンしました。「指定文化財で過ごす非日常的な空間」をテーマに、当時の姿を残しつつ美しくリノベーションされた空間で本に囲まれながら過ごすという貴重な体験ができる宿として話題になっています。

7種類ある客室のひとつ、UCHIKURA(内蔵)です。当時は、書類の保管場所として使われていた建物です。
隠れ家的な雰囲気の空間に、本がびっしり並んだ大きな本棚、わくわくしますね。
お風呂は、湯舟が大きくゆったり浸かれます。

FUKUYA(副屋)

HANARE(離れ)

KADOKURA(角蔵)

リノベ物件ですので、お部屋ごとにデザインが異なります。
先ほど、客室が7つあると書きましたが、実は大庄屋三木家住宅にある客室は5つです。残りの2つは、どこにあるのでしょうか?

大庄屋三木家住宅のすぐ隣にあるこの建物、旧辻川郵便局です。大正時代に建てられたもので、国登録有形文化財に指定されています。こちらもリノベーションされており、1階はブックカフェ、2階がニッポニアの客室になっています。そう、残りの2部屋はここにあります。

1階のブックカフェは、今年5月に「妖怪ブックカフェ」としてオープンし、柳田国男の著作や妖怪の絵本など約200冊が揃っており、コーヒーやジュースを飲みながら読書を楽しめます。営業は土日祝の午前11時~午後3時のみです。

1階のブックカフェ

BOOKCAFE 〒202

BOOKCAFE 〒201

大庄屋三木家住宅の5部屋は和の空間でしたが、こちらは洋の要素が入った大正モダンといった感じの空間です。

詳細はホテルのホームページをご覧ください。
*NIPPONIA(ニッポニア)播磨福崎 蔵書の館ホームページ




≪3≫農家レストラン「且緩々(しゃかんかん)」

姫路市北部の夢前町にある農家レストラン「且緩々(しゃかんかん)」、新鮮な野菜やハーブを使ったビュッフェスタイルのランチが人気です。
もともと幼稚園だった建物を改装して使用しています。

且緩々とは、「落ち着いて、慌てず、焦らず、ゆっくりと」という意味。ストレスの多い時代に、ゆっくり落ち着いて、食事やお茶を楽しみましょう、という意味でつけられた店名です。
食養生のレストランで、医療機関や大学とも連携しながら、病気の予防食・治療食を研究し、薬に頼らない生活を目指しています。

新鮮な野菜は見た目もきれいです。

料理の種類が多く、どれを食べるか迷います。

料理ごとに効能が書かれています。

ランチタイムは、11:15~12:45と13:00~14:30の2部制で予約制になっています。その前後にティータイムがあります。
料理を専用の弁当箱に詰めてテイクアウトすることもできます(一部12:15~12:30、二部14:00~14:15 1,000円)。

野菜直売所が併設されています。写真でもわかるように、新鮮できれいな野菜が手に入ります。

香寺ハーブガーデンのショップも併設しています。エッセンシャルオイル、ハーブクリームなど、ハーブを使った様々な商品を購入できます。

夢前川のほとりに位置する且緩々、周辺は自然に囲まれ空気も綺麗です。食事が終わったら、少し周辺を散歩してみるのもおすすめです。

≪且緩々・基本情報≫
住所:  兵庫県姫路市夢前町山之内乙120-1
連絡先: 079-338-0510
営業時間:9時~17時(ランチ2部制・予約制)
休業日: 水・木曜日
*且緩々フェイスブック



≪4≫ヤマサ蒲鉾「かまぼこ工房 夢鮮館」

こちらも姫路市夢前町にある、ヤマサ蒲鉾の工場の中にある直営店「かまぼこ工房 夢鮮館(ゆめせんかん)」です。通常のヤマサ製品に加え、揚げかまぼこの実演販売や、ここでしか買えいな直売店オリジナル製品もたくさんあります。

「かにつめ風かまぼこ発祥の地」の、巨大かにつめオブジェ。

工場の後ろの丘にある巨大な魚のオブジェ。

かわいいキッチンカー

敷地内を見渡すと、思わず撮影したくなる被写体が見つかります。

夢鮮館は、単なるお土産店ではありません。こんな、記念撮影スポットもありますし、かまぼこ・ちくわの製作体験ができる施設も整っています。
また、第1工場と第2工場の見学も可能です。
(*2021年5月現在、体験教室と工場見学は新型コロナウイルスの影響により休止されています。再開の状況等、ヤマサ蒲鉾のホームページでご確認の上お出かけください。)

2020年3月に改装された、スタイリッシュな売り場にはヤマサ製品が所狭しと並んでいます。どれにするか、迷ってしまいますね。

≪かまぼこ工房夢鮮館・基本情報≫
住所:  兵庫県姫路市夢前町置本327-16
連絡先: 079-335-4800
営業時間:9時~17時
休業日: 年中無休(年末年始を除く)
*ヤマサ蒲鉾株式会社ホームページ



続いて、後編をご覧ください ⇒ 【兵庫県・姫路市】中播磨・家島の風景と漁業見学・グルメ(思わず行きたくなる中はりま視察・後編)

撮影スポット情報

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写真家情報

阿部吾郎詳細

得意分野 風景 拠点 11埼玉県 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。

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