初心者からプロまで、写真を愛する人のための情報サイト

旅と写真.com

協力団体

  • MRC
  • ウェンディー
  • 日本旅行写真家協会
  1. 「旅と写真.com」TOP > 
  2. 旅の撮影スポット > 
  3. 【兵庫県・姫路市】書写山圓教寺の小さな池の小さな戦い

2019.05.27

連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

【兵庫県・姫路市】書写山圓教寺の小さな池の小さな戦い

阿部吾郎の日本撮影スポット巡りVol.36

  • 旅の撮影スポット
  • 28 兵庫県
  • 野鳥撮影スポット
  • 阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

兵庫県姫路市にある名刹「書写山圓教寺」、西国33か所巡りのひとつとして日本遺産に登録されています。トム・クルーズ主演の「ラストサムライ」はじめ、多くの映画のロケ地としても知られています。そんな、圓教寺の片隅にある小さな池で繰り広げられるカルガモ親子と鯉の戦いの様子をお伝えします。

書写山圓教寺の摩仁殿です。美しい舞台がある、圓教寺の中でも重要な建物のひとつです。

この摩仁殿の横に「はづき茶屋」という小さな食堂があり、その向かいに「方丈池」という小さな池があります。
この池には、たくさんの錦鯉がいるほか、春になるとカルガモがこの小さな池で子育てをします。

池の脇に、鯉のエサがカップに入れて売られており、1つ30円で購入し鯉にエサをやることができます。
本来、鯉のエサなのですが、カルガモたちもこのエサが大好きです。
鯉にエサをやろうと池にまくと、カルガモの子どもたちがすごい勢いで集まってきます。

カルガモたちは、エサを持った人をじっと見ており、エサがまかれた瞬間も目で追っています。

そして、エサが池の水面に落ちると、ものすごいスピードで子供たちが集まってきます。
まるで、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのようです。
鯉よりも、数倍動きが俊敏です。

このため、鯉がエサに気付いて集まる前に、ほとんど食べられてしまいます。
お母さんは、子供に食べさせて、自分はほとんど食べません。

後から鯉も集まってきますが、時すでに遅しです。
このあと、ちょっと悔しそうに冒頭の写真のように、ぐるぐる輪を描いて泳ぎます。

美しい錦鯉とかわいいカルガモたちの戦いがおもしろく、あまりにフォトジェニックなので、思わず4回もエサをあげてしまいました。
4回目ぐらいになると、さすがにカモたちもお腹いっぱいなのか動きがにぶくなり、鯉たちもちょっとは食べられたようです。

撮影スポット情報

書写山圓教寺

関連記事

写真家情報

阿部吾郎詳細

得意分野 風景 拠点 11埼玉県 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。

▲pagetop