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2019.02.08

連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り

【兵庫県・赤穂市】前方後円墳の元になった古墳!?装飾器台が並ぶ有年原・田中遺跡

阿部吾郎の日本撮影スポット巡りVol.35

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兵庫県赤穂市の有年(うね)地区は、弥生時代から古墳時代の遺跡が集中する古代ロマン薫る地である。今回は、その中でも装飾器台に乗せられた装飾壺が立ち並ぶフォトジェニックな遺跡「有年原・田中遺跡」をご紹介しよう。

NIKON D850 24-120mm F14 1/200秒 ISO200 

JR山陽本線の有年駅から徒歩20分ほどの場所にある「有年原(うねはら)・田中遺跡」は、弥生時代の円墳が2基並んでいる遺跡である。墳丘にはここで発掘された装飾器台に乗せられた装飾壺のレプリカが並んでおり、独特の雰囲気がある古墳である。

NIKON D850 24-120mm F4 1/2000秒 ISO200 

この装飾器台の上に装飾壺が乗ったスタイルが、弥生時代から古墳時代にかけて円筒埴輪に変化していったと言われてる。なお、この装飾器台と装飾壺の組み合わせは大和地方と吉備地方に集中的に見られる。
赤穂市立有年考古館に行くと、これの本物が見られる。

NIKON D850 24-120mm F7.1 1/800秒 ISO200 

NIKON D850 24-120mm F4.5 1/400秒 ISO200 

よく見ると、幾何学模様や渦巻き模様などの装飾が施されている。
見栄えのいい角度を探しながら撮影してみた。

NIKON D850 24-120mm F5.6 1/1000秒 ISO200 

大きい方の1号墳丘の後ろに、四角い突出した部分がある。これは祭祀を行うために造られたと考えられているが、後にこの部分がどんどん大きくなって前方後円墳となったと言われている。この円墳は、前方後円墳の祖型として非常に重要な遺跡なのだ。

NIKON D850 24-120mm F5.6 1/400秒 ISO200 

墳丘の横に6つの木棺が埋められていた場所がある。墳丘がないので、おそらく身分の低い人が葬られたと考えられている。円墳に葬られた人に仕えた人たちではなかろうか。

NIKON D850 24-120mm F5.6 1/400秒 ISO200 

遺跡の周辺には田んぼが広がり、JR山陽山陽本線の線路が見える。鉄道写真を撮るのにもいい場所かもしれない。

撮影スポット情報

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写真家情報

阿部吾郎詳細

得意分野 風景 拠点 11埼玉県 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。

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