2018.04.06
連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
【埼玉県・本庄市】樹齢650年!「骨波田(こつはだ)の藤」を撮りに行こう!
- 旅の撮影スポット
- 11 埼玉県
- 藤
- 春
- 阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
埼玉県本庄市の「長泉寺」には、樹齢650年、350年、250年といった藤の古木があり、毎年4月下旬から5月上旬には見事な花を咲かせ「骨波田(こつはだ)の藤」として知られています。紫色の他、白い花が咲く藤もあります。埼玉県指定の特別天然記念物に指定されている見事な藤を撮りに行きましょう!
長泉寺の入口です。藤が咲く時期は、入口のツツジもきれいに咲きそろっています。
拝観料は500円です。
100台の駐車場があり、こちらは無料です。
入口からすぐにところに山門があります。この門の向こうに藤棚があります。この山門は上に登ることができ、ここからの藤の眺めもすばらしです。
山門の上から見た藤です。山門から向かって左側に紫と白の藤棚があり、正面に小さな池があり、その向うに紫の藤棚があります。
ここからは、下から撮った写真です。藤棚の向こうに小山があり、ヤマツツジが咲いていたので、空の青、山の緑、ヤマツツジのピンク、そして藤の紫で春らしい色合いの写真にしようと意識して撮った一枚です。
紫と白の藤棚が並んでいるところで撮影した写真です。
1枚目は、奥の方がちょっとボケるぐらいを狙ってF8、2枚目・3枚目は藤棚の下に入ってパンフォーカスで、4枚目は白い藤の背景に紫の藤をぼかして入れようとF2.8で撮影しました。
この2枚は、山門前の藤棚です。
上の写真は、藤の後ろに山門をぼかして入れようと思ったのですが、広角側で撮影距離も長めだったので、思ったほどボケませんでした。
下の写真は、向こうにある白い藤棚をうまくぼかすことができました。撮影距離が短いのでしっかりボケてます。
被写界深度と、焦点距離、撮影距離、絞りの関係はしっかり頭に入れておかないといけません。
花はやっぱりアップで撮りたくなりますね。背景の色合いを意識しながら撮りました。
長泉寺の正式名称は「大用山骨波田龍洞院長泉寺」といいます。骨波田(こつはだ)って何?と思われるでしょう。これは、この辺りの古い地名で、伝説に由来があります。
昔、この地に大蛇が住みつき人々を困らせていたのですが、蝦夷討伐に行く途中に坂上田村麻呂がこれを退治しました。
しかし、のちに祟りがあり、人々は天災や疫病に苦しみます。ある僧侶が祈祷したところ、沼の水面が波立ち、大蛇の骨が出てきました。この骨を手厚く埋葬したところ祟りはやみました。
このため、この地を骨波田と呼ぶようになったそうです。ちなみに、この僧侶こそが、長泉寺の開祖大洞存奝和尚です。
個人的に、こういう神話系の地名、大好きです。
「骨波田の藤」という名前の響きもいいですし、是非神話のロマンを感じながら、皆さんもこのすばらしい藤を撮影しに行ってみてください!
撮影スポット情報
関連記事
写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
---|---|---|---|---|---|
分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。