2017.05.15
連載阿部吾郎の日本撮影スポット巡り
【埼玉県・行田市】古墳の上にさくらが咲く珍しい風景が見られる「さきたま古墳公園」
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さきたま古墳群は、教科書にも出てくる有名な場所であることをご存じだろうか?ワカタケル大王(雄略天皇)の文字が金象嵌された鉄剣が出土した稲荷山古墳があるところである。ここが桜の名所であることは意外と知られていない。同じ埼玉県の桜の名所「権現堂堤」などに比べると、桜が満開の時期でも比較的人の数が少ない。しかし、古墳の上に見事な桜が咲く、他ではあまり見ることができない風景を目にすることができる。
駐車場の方から、丸墓山古墳につながる小道。桜のトンネルになっている。
この小道は、映画「のぼうの城」で知られる、石田三成の忍城水攻めの際の堤の一部であったそうだ。
正面にちょっと見えているのが丸墓山古墳だ。
丸墓山古墳は、石段が設置されており上に登ることができる。古墳のてっぺんにも見事な桜の木がある。
丸墓山古墳を横から見たところ。左の方の桜が、さきほどの小道だ。手前には菜の花も植えられている。
丸墓山古墳は、全長105m高さ18.9mと、国内で最大級の円墳である。
このような古墳と桜の見事な景色は、なかなか他では見られない。
丸墓山古墳の上の方を望遠で切り取ってみた。
ちょうど飛行機雲も入って、構図がまとまった。
桜のピンク、菜の花の黄色、芝の緑、空は白と青のグラデーション、いい彩だ。
稲荷山古墳の上から、丸墓山古墳を望む。
ピンク色のラインが、緑の山を乗り越えていく感じがいい。
その稲荷山古墳がこちら。
こっちは前方後円墳だ。
ここから、金象嵌の鉄剣が出土した。
道のカーブと桜をアクセントにして撮影してみた。
これはまた別の前方後円墳の、将軍山古墳。
将軍山古墳は菜の花に覆われている。桜が咲いている丸墓山古墳のところから少し離れているのでひっそりとしている。
後円部の内部が資料館になっている。
駐車場横にある愛宕山古墳の桜。ここの桜もなかなか見事なので是非立ち寄っていただきたい。
公園内の地図やアクセス方法などは、県立さいたま史跡の博物館のホームページをご覧ください。
なお、この博物館には国宝の金象嵌鉄剣をはじめ、さまざまな出土品が展示されており興味深い。
撮影スポット情報
県立さきたま史跡の博物館
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。