2021.09.24
薄型のLEDライトを持ち歩くと料理撮影に便利ですよ
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旅先で入ったレストランや旅館などで料理の写真を撮る時、意外と難しいなと感じることはありませんか?照明の色や強さは店によりまちまちですし、フラッシュを使うにしても光量調節やバウンスがうまくいかなくて白トビしてしまったり。そんな時、LEDライトがあると比較的簡単にきれいに撮影できます。
昨年の秋口はGoToトラベルキャンペーンをやっていましたので、よく旅行に行きました。それで、世間の人々もこのパターンが多かったようですが、いつもより豪華な宿に泊まってちょっと贅沢させてもらいました。ちょっと、それ以外にも理由があって、たまたまおいしいものを食べる機会が多かったのですが、そんな中LEDライトがかなり活躍しました。
仕事で本格的に撮らない限り、照明機材をセッティングして撮影することはないと思いますので、記念に残したりSNSやブログなどで使用するのであれば、これで十分玄人っぼい写真が撮れます。
私が愛用しているのは、この「Phottix M180」です。サイズ・重さは、ちょうどスマホと同じぐらいです。
操作は簡単です。明るさは5%から5%刻みで100%まで、色温度は3200Kから5600Kまで100K刻みで調節できます。後は、設定した条件であと何時間何分利用できるか表示されています。充電はUSBでPC等から充電できます。
では、ここからは延々料理の写真をご覧いただきましょう。まずは、淡路島の某ホテルの料理。この時はLEDライトを使用していません。比較対象ということで入れておきます。
室内の灯りと外光で撮影しています。これでも、条件がわりと良かったのできれいに撮れていると思いますが、ちょっとムラがある感じがしますね。
ここからは「Phottix M180」を使用した写真です。
有馬温泉のお料理がおいしいことで評判の旅館の食事です。
Phottix M180で1か所から照らしているので、ちょっと影がきついのが気になりますが、お料理自体はきれいに撮れます。
問題は、一人の時ですね。片手にLED、片手にカメラはちょっと厳しいです。できれば、誰かにLEDを持ってもらった方がうまくいきます。
一人の場合は、ミニ三脚とかゴリラポッドなんかを使って、LEDの方を固定した方がやりやすいです。Phottix M180はねじ穴が付いています。
色温度は5000Kにしておけば、だいたい自然な感じで撮れますが、室内照明の色など見ながら調節してください。カメラ側の色温度設定も合わせておけば完璧です。
兵庫県香美町の佐津にある、蟹料理で有名な旅館の料理です。LEDで蟹の赤が強調され、おいしそうに撮れました。
最後は、兵庫県温泉町の湯村温泉の旅館の料理です。こちらも、蟹中心です。
LEDライトの話題にかこつけて、料理の写真を並べてみました。
料理は食べるのも楽しいですが、撮るのも楽しいですね。
さめないうちに食べたいので、素早く、簡単に、きれいに撮れるのがベストです。LEDライトは、そういう意味ではなかなか役に立ちますので、是非試してみてください。
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。