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2021.07.13

連載伊東浩先生の「初心者向け撮影テクニック」

≪第5回≫レフ版を使ってみよう

被写体の近くで、光の当たり具合を見ながら使います。影が出来ないように使うと効果的です。

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一昔前までレフ板の多くは、カメラマンの手作りが多く、大きさもたたみ半畳位あって、持ち運びも厄介で、アシスタントを伴った撮影でないとなかなか使えないものが多かったのです。今はアクセサリー専業メーカーが、色々工夫を凝らした製品を販売していて、折りたたんで小さくして持ち運び、必要になったら広げて使うといった製品が殆どです。

****** この記事は、「旅と写真.comメルマガ」に掲載された記事を再構成したものです。 *****

表 白色の生地が貼ってある面で、柔らかめの自然な反射光となります。無難な写真を撮るのにお勧めな面です

裏 銀レフといって銀色の生地を貼った面です。 やや強めの反射光が得られ、輪郭や影を演出するのに使います

一番メジャーな製品が、丸レフと呼ばれるタイプで、表面が白色、裏が銀色というタイプが最も多いかと思います。
斜め後方から光が入るような状況で、必要な光の強さに応じて、白色・銀色を使分けるのが便利です。
サイズは大きい方が照射範囲も広く使用結果も良いのですが、持ち運びや使用の際に大変なので、最初はやや小ぶりの50-60cmぐらいのものが良いでしょう。

実際にレフ版を使ってみました。右後方からの半逆光を、レフ板で受けて顔に当てています。日中シンクロのフラッシュより、はるかに柔らかい光でふんわり感がでます。顔に影が出ないので、しわや化粧ムラも目立たなくなります。

レフ版を自作する

団扇の骨に白色の紙を貼ります

団扇の骨にアルミ箔を貼ります

うちわの紙を剥がして、骨だけにしたら、片面に白紙、もう片面に台所用のアルミフォイルを貼れば、出来上がりです。テーブルフォトや子供の顔程度の大きさであれば、結構使えますよ。取手もあって、一人でも使いやすいです。

次は夜景の味方、忍者レフ

表面で反射光を防ぐ目的で使用します

裏面 上記の白レフと一緒です

聞き慣れない名前のレフ板ですね。

真ん中に穴が開いていて、白と黒の面を持ったレフ板です。普通のレフ版とは、使い方が少々異なります。

カメラのレンズだけをレフ版中央の穴から出します

こんな形でレンズの周りが黒で覆われます

黒の面を表にして真ん中の穴にレンズをはめ込んで、レンズの先端だけを出して使います。
これはガラス窓越しの夜景を撮る時に大変有効なのです。

忍者レフ未使用 ガラスの内面反射が入ります

忍者レフ使用 内面反射がカットされます

上の写真の様にガラス窓越しに夜景を撮る時、ガラス面に天井灯やら、自分の影等、色々映り込んでしまうという状況を経験したことありませんか? 

この忍者レフはガラスの内面反射による映り込みを激減させるレフ板なのです。いわば反射させないレフ板ですね。
下の写真の様に、反射の映り込が全く無くなって、美しい夜景が撮れますよ。

レフ板は、比較的安価で購入でき、非常に簡単に使えて、その割に効果が高く、プロ並みの写真が撮れます。大変お勧めの小道具です。ぜひ使ってみてください。

参考URL

講師 伊東浩   https://tabitoshashin.com/profile/torimachi_photoconcierge_hiroshi-ito/

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