2021.07.13
連載伊東浩先生の「初心者向け撮影テクニック」
≪第6回≫三脚を使えば写真が変わる
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- 伊東浩先生の「初心者向け撮影テクニック」
三脚とは文字通り三本の足で自立してカメラを支える道具なのですが、厳密にいうと、皆さんがよく目にされているのは「三脚キット」なのです。三脚キットは床から立ち上がる「脚」とその上にカメラを取り付ける「雲台」部分から構成されています。脚と雲台を別々に購入することもできます。また脚と雲台を取り付ける部分は、原則、どこのメーカーとも互換性がありますので、雲台メーカーと脚メーカーが異なってもちゃんと使えます。初めて購入される方は、脚と雲台が一緒になったキット品を選ぶといいでしょう。
****** この記事は、「旅と写真.comメルマガ」に掲載された記事を再構成したものです。 *****
三脚の選び方
三脚の大きな役割は、雲台に載せたカメラやレンズがしっかりと支えて、揺れないように保持してくれること、これに尽きますね。 そうすると、三脚は重たい方が揺れず、しっかり安定して立ちます。だから重たい方が良いのです。でも一方で撮影時に持ち歩くので、できるだけ軽い方が使いやすいですね。そこで次の内容をカタログで見て、製品を決める参考にしてください
(1)総重量は1-2kg位までが良いでしょう。あまり重いと使わなくなってしまいます。
(2)耐荷重という項目があります。 三脚にどのくらいの重量まで載せられるか?に目安になります。必要以上に大きい必要はありませんが、自分の機材総量(カメラ、レンズ等)の2倍以上は欲しいです。特に撮影姿勢が縦位置(カメラの底部が横方向を向く)の時にもしっかり止まるようでなくてはなりません。
(3)脚の引き伸ばし段数は3段までが理想。4段以上の製品は最下部の脚が細すぎる可能性もあります。
使い方テクニック
三脚が風などで揺れるときは、S字フックを利用して、荷物などを真下に吊るしたり、エプロンという道具を三脚の下に取り付けて、荷物を入れるといいでしょう 重心が下がって揺れにくくなります。
雲台
三脚にカメラを取り付ける部分です。手軽で使いやすいボール雲台や水平・垂直の姿勢に適したスリーウェイ(3WAY)雲台などがあります。
最近はカメラに水準器機能が付属している機種もあるので、小型のボール雲台がお勧めです。
小型三脚
テーブルの上に置いて簡単に集合写真など撮る時に便利です。 余り大きなレンズを付けたカメラには向きませんが、小さく軽い機材なら、十分支えられて、三脚の持ち運びも楽です。
余り華奢な三脚は倒れてカメラ機材を壊す可能性もあります。やや値段は張りますが、しっかりした製品を選びましょう。
初めて買う方は、自分が持っている最も重い組み合わせのカメラとレンズを持って、実際に取り付けてみて購入しましょう。
作例
三脚を使わないと撮れない作例をご紹介しましょう。
一点目は滝の写真。水流を滑らかに見せるために2秒間の長時間露光しています。
次がホタルの光跡撮影。 真っ暗な中で2分半ほど露光しています。
参考URL
講師 伊東浩 https://tabitoshashin.com/profile/torimachi_photoconcierge_hiroshi-ito/関連記事
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