2018.01.17
連載千野苺子の「旅ジェニック A GOGO!」
ただ撮るだけではなく、旅がリフレインできるものを撮ろう
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- 千野苺子の「旅ジェニック A GOGO!」
こんにちは。
旅と写真.comに登録している旅ブロガー/ライターの苺子です。
まさに私は旅と写真が好きで活動をしているのですが、こちらではそんな旅と写真生活をちょっとした工夫でますます楽しくなるようなエッセンスなどを連載していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします!
第一回目は「ただ撮るだけではなく、旅がリフレインできるものを撮ろう」
みなさんもどこかへカメラを持ちおでかけして毎日楽しんでいらっしゃることと思いますが、どういう瞬間でシャッターを押しますか?
ここぞという有名な絶景スポットでしょうか。
みんなで集まった記念写真でしょうか。
おいしいご当地グルメでしょうか。
美しい花?
テレビで見たあの風景、インスタグラムでよく見るこのスイーツ。
ですが自分が実際に撮った後に見直してみると、
「あら? 感動が蘇ってこないんですけど??」ということはありませんか?
誰かが撮ったアングルをもう一度見るのですから新鮮味に欠ける、それは仕方ありません。
しかもプロカメラマンが撮ったカタログ写真をマネて見てもその感動は越えられませんよね。
ですからお決まりの絶景スポットでは、かがんで撮ってみる、斜めから構えてみる、手前になにか落ち葉やアイテムを置いて、絶景を単に背景の一つとしてしまうといった視点を変えた今そこに立ったあなたしか撮れない構図のパターンで遊んでみてはどうでしょう。
さらに慣れてきたら、夕景なら赤みを増した色調でも撮ってみる、夜景ならきらめく光の輝きを絞ってきらめかせたり逆にぼやかせて雰囲気も遊んでみるなど、表現するアプローチを変えていくことも楽しいです。
風景ばかり追うだけではなく、触ったもの、食べたものの記憶も同時に残していくこともおすすめ。
たとえば乗り物に乗って移動するときは、切符売り場の路線図や買った切符を撮っておくと、乗車時間で移動したロケーションを追う日記をあとで書くときも便利です。
地方へ行くとレトロな紙の切符もあって、なかなか味わい深いものですよ。
料理写真だけでなく、食事に入ったお店の外観やメニュー、レシートなども旅の一枚として残しておくと、どんな名前のお店で何を食べたかの記憶も鮮明なだけでなく、何年か経って写真を見返したときに当時と今の物価を比べたりもできます。
さらに言うと、旅は一期一会のできごとがたくさん。
あなたがさっき食べたレトロなオムライスが、次回に来たときにお店がまだ健在でもう一度食べられるものとは限らないことです。
そんな風に外の世界には、一瞬一瞬たいせつな一コマがあたりまえのもののように流れているのです。
だから薄れてしまわないように、忘れてしまわないように。
想いをこめてシャッターを押してみると、どんどんとファインダーの向こうの世界が物語性を帯びてきます。
うまく撮ろうとするノウハウだけではなく、楽しく撮る気持ちがまず第一歩。
単なる記録写真から一歩踏み出して、あなたの世界のストーリーを紡ぐあなたにしか撮れない一枚を撮っていきましょう。
旅と写真.comでは写真家の先生を囲んだ撮影会やイベントも今後催していくそうなので、ぜひ参加してみてくださいね!
写真講座によくあるような、「先生と話しにくい」「専門用語がわからない」ときには、私も講師と参加者をつなぐサポーターとして一緒にお手伝いさせていただきたいと思います^^
千野苺子(せんの・いちこ)
ブロガー/カメラ愛好家
ブログ/https://ameblo.jp/tomocodocomo/