2019.03.27
連載伊東浩の桜通信
桜通信2019 Vol.1
小金井公園 花見広場 現在3-4分咲
- 旅の撮影スポット
- 13 東京都
- 桜
- 春
- 伊東浩の桜通信
今年も桜の季節がやってまいりました。東京は3月21日開花 都内より1-2日遅いスタート。 3月26日現在 花見広場はこんな感じ。 まだ5分咲きまで行っていません。しかしながら今週は暖かくなるので、一気に開花が進みそうです。ちなみに3月30-31日は小金井公園桜まつり ライトアップの夜桜の部もありますよ~ 是非いらしてくださいね~
早咲きの寒緋桜
白地に濃いピンク ちょっといい模様
まずは、早咲きの寒緋桜。公園内の西側に数本あります。 濃いピンクなのですぐわかります。 現在満開! あと数日で見頃を過ぎますので、鑑賞はお早めに
陽光という、ピンクの強い品種 前述の寒緋桜とエドヒガン系の天城吉野と掛け合わせた品種とされている。
こちらは越の彼岸桜 エドヒガン桜と山桜等の雑種。白色系の桜との交配なので、薄ピンク色 「桜女子」が激写中
2種ともエドヒガン系の桜で、交配の種類の違いで色づき方が異なります。 ソメイヨシノより大輪で、早咲き。 現在満開! ソメイヨシノ同様、花が先にに咲くので、花見には最適ですよ。
ちなみに人を入れるときは、一言断ってから撮影してくださいね。 そしてサイトに載せる旨も許可もらってください。 もちろんこれはご本人の同意済みです
おまちかねソメイヨシノ!3分咲き 日に日に開花しますね
あえて同じ?アングルで撮ってみました。 違いは何処?
ちょっとテクニカルな話題! この2つは違い分かるように、敢えて同じアングルで撮りました。実は一か所だけカメラの設定が違うんです。わかるかな~7? よく見ると後者の方は花や蕾が鮮やかに出てるでしょ。 後者はストロボを発光させています。 言われてみると あーなるほどって思いますよね。 発光量は小さいけど、ちょっと光が当たるだけでこれだけ差が出るんですねえ。 特に逆光では花が沈みがちなので、ちょっと光を入れてあげると、元気な色が出るんですよ。でも一般には被写体が遠いので、内蔵ストロボでは届きません。 外付けの光量のやや大きめのものが必要です。 ストロボを持っている方、是非使ってみてくださいね
これは山桜。ソメイヨシノより花がやや白いです。
山桜は一般に葉が先に出てから、花が付きます。
山桜はソメイヨシノなどの交配・栽培種ではなく、自然の実生種です。だから咲く時期もバラバラで、概してソメイヨシノと同じ時期に葉がでるので、開花はやや遅いです。 その分長く楽しめますね。この写真のは赤い葉が出て、少しピンク掛った花が咲くタイプです。 今回は奥の常緑樹を背景に撮ったので、白い花が目立って綺麗に撮れました。 撮影位置を変えると、背景が変わるので、色々背景を工夫して撮ると素敵な桜が撮れますよ~
これは枝垂れ桜。やや遅咲きなので、まだ花が少ないです。
近づいてアップで撮ったら、可愛い訪問者がお食事中でした。
枝垂れ桜は少し細長い、濃いピンクの花が綺麗です。 昨年は根元に菜の花が植わっていて、黄色とピンクの競演を楽しめたのですが、今年は無かったです。
花と昆虫や鳥とのコラボも良いですよ。 見つけたら積極的に撮りましょう。
衣通姫(そとうりひめ)という品種で、とても珍しい桜です。
花は白く、やや大輪。葉も一緒に出ます
衣通姫はソメイヨシノとオオシマザクラとの自然交配種だそうで、白く大輪で、葉が一緒に出てくるのが特徴です。 ソメイヨシノよりやや早い開花ですね。 本来オオシマザクラは遅咲きなのですが、なぜかこの種は毎年開花が早いです。 というわけで今が見ごろ。 下草の花大根(ムラサキナバナ)とのコラボも素晴らしいです。 桜の保護のため、一定範囲を柵で覆われていますが、その外側で十分楽しめます。 是非一度見てください。 どこでも見られる桜ではないですよ。
みつまた
はなもも
ゆきやなぎ
いずれも桜の開花時期に合せて見ごろとなる花ですが、桜ばかりに目が行って、あまり話題にならない、かわいそうな品種です。 特にみつまたは3つに分かれた枝の先にひとつづつ花をつけ、木の皮は高級和紙の原料になります。見つけたら、是非取り上げてくださいね。
撮影スポット情報
小金井市桜まつり2019
http://www.city.koganei.lg.jp/event/omatsuri/sakuramatsuri.files/H31sakuramatsuriposter.pdf
関連記事
写真家情報
伊東 浩詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | -- | 所属団体 | 日本写真家協会 |
---|---|---|---|---|---|
分類 | プロカメラマン |
東京都小金井市在住
公益社団法人 日本写真家協会 JPS 正会員
一般社団法人 日本旅行写真家協会(JTPA) 正会員
大手カメラメーカー退職後、写真家に転身。季節や時代で変化する、一期一会の街並みを撮り歩く。また地元自治体で「大人の遠足撮影会」を実施し、初心者から上級者まで受講者多数。