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2022.04.09

伊東 浩の桜通信2022

まだまだコロナ禍がすっきりしない今日この頃ですが、2022年の桜通信を時系列でご紹介しましょう

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  • 13 東京都

昨年はコロナ禍で掲載を控えた桜通信ですが、今年は蔓延防止も解除され、感染対策をきちんと取ったうえで桜を見てきました。 地元を中心に4-5回行ってきたのですが、まとめて時系列でご案内します。東京ではソメイヨシノの季節は終わりましたが、東北地法では今が見事のところもあります。皆さんの地域の桜はいかがでしょうか

最盛期の河津桜。さすがに伊豆半島ほどの並木にはなっていませんが、緑の葉と濃いピンクの花が一緒に咲きます。 遠目にも元気が出る桜ですね

こちらは早咲きの寒緋桜。濃い赤い花が咲くのが特徴です。

花軸はやや短めで、花びら全体が濃い色をしています

ソメイヨシノはまだ蕾状態ですね。何本もある株からやっと膨らみかけた蕾を見つけました

越の彼岸桜という、早咲きの種です

では3月中旬、この時期は早咲きの種、河津桜、寒緋桜、彼岸桜系が主流です。桜観覧もまだまだ寒かったです。でもその中でひっそりと春を待つ桜のつぼみは可憐ですね。 

さて次は3月下旬、東京の開花日から2-3-日後の小金井公園。こちらもソメイヨシノが開花し3部咲き程でした。早咲きの種はちょうど見頃。気温もぐんぐん上がりどんどん開花しています

3部咲きのソメイヨシノ。まだ白さが目立つ花弁と開花前のピンク色のつぼみのコラボがいいですね

淡墨桜(うすずみさくら)という早咲きの種でほぼ満開です。白い花とややとがった花びらが特徴です

紅枝垂れ桜。 濃いピンクが特徴的。少しだけ早咲きなので5-6分咲きといったところかな

ヒヨドリがさくらを食べに来ています。 まあ鳥が食べる分は多めに見てあげましょう。

3部咲きの時期にも、早咲き種とのコラボで、結構桜観覧は楽しめますね。
 
さて、順調に桜も咲き進んで、都内に満開宣言が出た日に遠出をして都内に行ってきました。 ただ上野公園や千鳥ヶ淵といった多くの人が出る地区は避けて、麹町から平河町、隼町に至る沿道に綺麗な桜があるので歩いてきました。もちろん座り込みの宴会もなく、皆さんは短時間、立った姿勢で桜観覧されていました。 

ここはJR中央線四谷駅の麹町口をでたところ。向かって左側が上智大学。 ここの土手上を、ホテルニューオータニまで歩くと満開桜を満喫できます

土手上の桜は見事に咲き誇っています

桜回廊に誘われて皆さん思い思いに歩いています。

レンギョウも咲いて、ピンクの桜に黄色のアクセントを添えています。

遅咲きで開花時期もばらつく、山桜。緑の葉と白い花の山桜が好きです。

隼町にある国立劇場、ここは神代曙とういう桜が有名ですね。

神代曙は神代植物公園でソメイヨシノから栽培された種で、やや大ぶりの花弁と横に広がる枝ぶりが特徴です。

国立劇場の隣、最高裁判所の桜。満開の回廊になっています。

満開の桜はやはり多くの株が一斉に開花するソメイヨシノが美しいですね。 満開の桜を見られなかった方、暫しの桜観覧をお楽しみください

さて、コロナ禍の影響で桜のライトアップ、夜桜見物は全面中止していましたね。コロナ禍でも桜はきれいに咲いていますので、せめて地明かりとセルフライトアップで夜桜を撮ってきました。満開の桜と無人の夜桜。中々乙な組み合わせです。

小金井公園の桜観覧広場。敷物を使っての夜桜は禁止ですが、少人数で公演ベンチでの短時間観覧は黙認されています。

ストロボ、リアシンクロと長秒時の組み合わせ撮影で背景の雲、空を表現しました。

もう満開です。ストロボ光がまんべんなく当たって撮れました・

こちらはハナモモ。離れて全体にストロボ光によるセルフライトアップです。

枝垂れ桜も満開です。 こちらは大木なんで長秒時撮影で雲の様子も撮りこみました

二株ある枝垂れ桜のもう一株です。

遅咲きの山桜もきれいに開花。赤い葉と薄ピンク色の花の株もいいですねえ

夜桜いかがでしたか? 今年はまだ夜桜見物できない方が多くおられたのではないでしょうか? 山桜は殆どライトアップされないので、新芽の葉に光が当たって艶があるのも、いいものでしょう。

最後は遅咲き桜を主役にした、名残の桜をご紹介しましょう。

衣通姫(そとおりひめ)という珍しい種で、ソメイヨシノと大島桜が自然交配した品種です。やや遅咲きで葉と花が同時に出ます。

開花から満開迄結構早く進んで、もうアントシアニンによって花芯が赤くなっていますね。散る間際の印です。

こちらは大島桜 大振りの葉と白い花が特徴です。遅咲きなのでまだ楽しめますね。葉は塩漬けにして桜餅を包むのに使われるんですよ

夜桜でも紹介した、同じ山桜です。昼もきれいですね

玉川上水沿道の小金井ザクラと呼ばれる桜並木。山桜が多いので見頃が長続きします

ちょっと長かった桜通信でした。 最後まで読んでくださった方、有難うございました。

撮影スポット情報

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写真家情報

伊東 浩詳細

得意分野 風景 拠点 -- 所属団体 日本写真家協会
分類 プロカメラマン

東京都小金井市在住 
公益社団法人 日本写真家協会 JPS 正会員
一般社団法人 日本旅行写真家協会(JTPA) 正会員
大手カメラメーカー退職後、写真家に転身。季節や時代で変化する、一期一会の街並みを撮り歩く。また地元自治体で「大人の遠足撮影会」を実施し、初心者から上級者まで受講者多数。

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