2020.08.17
連載トラベルガイド・マレーシア・アネックス
【イポー】巨大な産業遺産TT5(TANJUNG TUALANG TIN DREDGE NO.5) ☆☆☆トラベルガイド・マレーシア・アネックス NO.3☆☆☆
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マレーシア第3の都市イポーから車で40分ほどのバトゥ・ガジャにあるTT5。TT5とは、TANJUNG TUALANG TIN DREDGE NO.5の略称でタンジュン・トゥアランに設置された5番目の錫浚渫(しゅんせつ)機を意味します。19世紀半ばからペラ州は錫の採掘で栄え、その中心都市イポーは億万長者の街と呼ばれました。
☆☆☆トラベルガイド・マレーシア・アネックス☆☆☆
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1913年、バトゥ・ガジャに始めて錫の浚渫機が導入されました。そして、1938年に導入されたのが唯一現存するTT5(タンジュン・トゥアラン錫浚渫機ナンバー5)です。1982年までの44年間運用され、その後マレーシア鉱業公社よりペラ州に寄贈され、産業遺産として保存されています。錫の価格低下により、錫浚渫機はほとんどが解体されましたが、TT5は唯一当時の形のまま現存しています。
設備の総重量は4500トン、長さ75メートル、幅35メートル、深さ3.1メートル、33メートルの深さまで浚渫可能で、浚渫用バケット115個を備えています。
冒頭の写真を含め、4方から撮影した施設の写真をご覧ください。
この施設は、錫鉱脈がある池の上に浮いています。1枚目の写真では巨大なブリッジが見えています。採掘した錫をここから運び出します。
2枚目、3枚目の写真では、錫をくみ上げるバケットが確認できます。
連なったバケットを池の下に落として行き、底を削るようにして錫を採掘していきます。
バケットを操作するワイヤーやギアなどの設備。
こういう、古い施設は廃墟感もあって、なかなか写欲をそそります。映画のロケ地に使われたこともあるそうです。
なんと、この方日本語で説明してくださいました。
なお、通常の見学ではガイドは着きません。今回は特別な視察ツアーでした。
しかし、ビジターセンターでお願いしたら説明してくれるかもしれません。
ビジターセンターにある、TT5の仕組みを開設したパネルです。
これを見ると、だいぶイメージがつかみやすいと思います。
敷地内に、砂金採りの体験コーナーもあります。
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その他、海外ツアー企画、旅行コラムなどのコンテンツ提供、写真素材の販売などを行っている。