2018.01.07
連載埼玉県を流れる黒目川に集まる野鳥たち
日が落ちる頃に動き出すゴイサギ
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黒目川でゴイサギを見かけたことはなかった。しかし、今年の10月ごろゴイサギを発見し、その後何度かゴイサギや幼鳥のホシゴイを目撃した。彼らは、鳥にしては珍しく夜行性なのだ。夕方日が落ちる頃、注意して探すと見つかることがわかった。
今年の10月、初めて黒目川でゴイサギを発見した。もう日が落ちて、真っ暗になる直前ぐらいの時間だ。もう写真を撮るのは難しい状況だったが、ISO6400まで上げて撮影した。もとは、もっと暗い写真だが、後から露出を加えてなんとか見られるようにしたものだ。
調べてみると、ゴイサギは鳥なのに夜行性。だから、コサギ、ダイサギ、アオサギのように、昼間に川の中を歩いていることはないのだ。
ちなみにゴイサギは漢字で書くと五位鷺で、平安時代に醍醐天皇から五位の位をもらったという逸話がある。
12月に入って、時々川で会う鳥好きの方から、ホシゴイがいるとの情報を得た。ホシゴイとは、ゴイサギの幼鳥のことである。12月の中旬、日没ごろ、木にコサギが止まっていた。よく見ると、その下に黒い塊が。
この時も、かなり暗かったので画像がかなり粗い。
最初は翼に首を突っ込んで寝ていたが、しばらく見ていると顔を見せてくれた。
ホシゴイの名の由来は、羽にある星のような斑点である。生まれてから2年ぐらいはこの姿らしい。
12月の下旬、まだ夕日がさしている時間にゴイサギを発見した。最初は、木の根元にじっとしていたが、暗くなり始めると川におりて獲物を探し始めた。今度は、まだ日がさしていたので比較的きれいに撮ることができた。
そして、今年の元日、日没ごろに2羽のホシゴイを発見。1羽は杉の木の上の方に隠れていた。もう1羽は、水辺を歩いていたが、この後、同じ杉の木の上の方に飛んで行った。
ゴイサギ自体は珍しい鳥ではないが、黒目川では比較的レアな鳥だ。黒目川でゴイサギを見たい方は、日が傾き始めてから歩いてみるといい。
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。