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2017.09.12

連載埼玉県を流れる黒目川に集まる野鳥たち

埼玉県の住宅地を流れる黒目川のカワセミ

埼玉県の住宅地を流れる黒目川に集まる野鳥たち Vol.1

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埼玉県の新座市から朝霞市にかけての住宅地を流れる黒目川。大きなコイやアユ、ウキゴリなど多くの魚が住む住宅地を流れているにしてはとてもきれいな川だ。ここに集まる野鳥たちを日々撮影している。人気者ののカワセミもたくさん住んでいる。

春の黒目川

黒目川は、埼玉県の新座市から朝霞市に向かって流れて、新河岸川に合流してから荒川に注ぐ、荒川水系の属する川だ。住宅地を流れているのだが、水がとてもきれいで大きなコイやニゴイ、ウキゴリ、ヌマチチブ、アユなどの魚が多く生息する。この魚や、昆虫を狙って様々な野鳥たちも黒目川に集まってくる。
私が、黒目川の野鳥を撮影し始めてまだ1年弱だ。風景写真を撮ることが多かったので、動き物の練習をしようと思い立ち28-300mmレンズで撮影を始めた。練習のつもりが撮影していると面白くなってきて、レンズもシグマの150-600mmとテレコンを購入し、のめり込んでしまった。今のところ趣味の撮影で、経験も浅いので、写真の出来は長年野鳥を追っているようなカメラマンに比べると児戯に等しいが、黒目川にどんな鳥が来ているかを記録することには少々意味があるかもしれないと考え、ここに掲載することにした。私は、主に黒目川の朝霞市を流れる部分と新河岸川との合流地点で撮影を行っている。
しばらくは、野鳥の種類別にご紹介していこう。1回目は、やっぱりカワセミだ。

NIKON D750 シグマ150-600mm(1.4倍テレコン使用) F9 1/2000秒 ISO1250

カワセミは人気者だが、そんなに珍しい鳥ではない。留鳥(1年中日本に留まって繁殖も行う鳥)なので1年中見られるし、春から初夏にかけて繁殖するので幼鳥も見られる。ピーピーとかん高い鳴き声を発しながら飛んでくるので見つけやすい。
オスとメスは、カモのように大きく違うことはないが、見分けポイントはある。上の写真はメスなのだが、くちばしの下側にオレンジ色が出ているのが一番の特徴だ。オスはくちばしの全体が黒い。羽の青い部分が、オスの方がより鮮やかな色をしている。

NIKON D750 シグマ150-600mm(1.4倍テレコン使用) F7.1 1/800秒 ISO800

こちらがオスだ。くちばしが黒い。

NIKON D750 シグマ150-600mm F6.3 1/800秒 ISO1600 -0.3補正

これは幼鳥である。巣立ちして、やっと自分でエサを獲れるようになったぐらいだ。幼鳥は、胸のオレンジの部分が親鳥のようにきれいでなく黒っぽい。顔もちょっと幼い感じがする。

NIKON D810 シグマ150-600mm(1.4倍テレコン使用)F9 1/1600秒 ISO1250

NIKON D810 シグマ150-600mm(1.4倍テレコン使用)F9 1/1600秒 ISO1600

川べりでの野鳥撮影全体もそうだが、カワセミの撮影は冬の方やりやすい。木に葉っぱが茂ってしまうと見つけにくくなるからだ。
上の写真は3月初旬、下は4月中旬に撮影したものだ。
うまく撮影しやすいポジションに止まってくれたら、新緑のシーズンはカワセミの青、オレンジ+若葉色の鮮やかな写真が撮れる。

NIKON D810 シグマ150-600mm F9 1/1600秒 ISO1250

カワセミは、周りの色に溶け込むことがないので比較的見つけやすい。木の上にじっと止まって魚を狙っている事が多い。とてもいい被写体だ。

NIKON D810 シグマ150-600mm(1.4倍テレコン使用)F9 1/1600秒 ISO1600

しかし、止まっているカワセミは、撮りやすいのだが、だんだんそれでは飽き足らず、カワセミのダイナミックな動きを撮りたくなってくる。よく、カワセミが水に飛び込んで魚を捉える瞬間の写真なんかを図鑑などで目にするが、あれを撮影するのはかなり困難だ。カワセミが飛び込むポイントを予想し、置きピンでずっと待つしかないと思うが、カワセミはなかなか予想した場所には飛び込まない。何度かやってみたが、まだ成功していない。
上の写真は、オスが贈り物の魚をメスに渡した瞬間だ。これも、ピントが手前の木に来ており、とても満足できる作品ではない。
なんとかダイナミックなカワセミの動きを鮮やかに捉えてみたい。引き続きチャレンジしてみたいと思う。

参考URL

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写真家情報

阿部吾郎詳細

得意分野 風景 拠点 11埼玉県 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。

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