2016.11.09
NIKON 24-120mm f/4G と 16-35mm f/4G があればだいたい撮れる
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レンズ選びの一例として、アジアの街を撮影することが多い筆者の例を紹介する。ニッコールレンズ16-35mm f/4Gとレンズは24-120mm f/4Gの組み合わせがおすすめ。
写真は、ニコンD750にニッコールレンズ16-35mm f/4Gを装着したものと、横に置いてあるレンズは24-120mm f/4Gである。自宅で撮影したものなので、後ろのいらないものをぼかすために開放で撮影したため被写界深度が浅く全体にピントが合っていないがお許しいただきたい。
カメラは、だいたいこのD750もしくはD810を使っている。仕事でよく撮影するのはアジアの風景写真だ。最近では、台湾、マレーシア、シンガポールが多い。アジアの街を歩き回って撮影するとき、この2本のレンズがあれば、ほとんどOKだ。70-200mm標準ズームをはじめ、広角の14-24mm、望遠の70-200mmなんかも揃えてあるし、マクロレンズや単焦点レンズ、シフトレンズもある。できるだけ、いろんなレンズを使いたい衝動に駆られる部分もあるが、なんせこれらのレンズは重い!車での撮影ならいいが、アジアの街を歩きながら撮るとなると機動力が必要だ。アジアは、とにかく暑い。以前、リュックにレンズをたくさん詰めて台北の街を歩いていたら、熱さと重さで体力を消耗して途中で動けなくなった。
それ以来、街を歩きながらの撮影は、ほとんどこの2本だけで行うことが多くなった。
クアラルンプールの街を歩きながら撮った写真を紹介しよう。
こちらは、陳氏書院というお寺。
24-120mmレンズで、焦点距離は24mmで撮影したものだ。
28-300mmというレンズもあるが、広角側の端が28mmだと、風景を撮る場合かなり画角が狭く感じる。
24mmだと、ほとんどのケースで満足できる。
ひとつ前の画像で、左の端の方に写っているレリーフを撮影したものだ。
24-120mmレンズで、焦点距離86mmで撮影した。
風景写真を撮る場合、望遠レンズが必要なケースはあまり多くない。
花なんかを撮ると圧縮効果を狙う場合もあるが、街歩きとなると120mmあれば十分だ。
ということで、28-300mmはあまり出番がない。
クアラルンプールを代表する建造物のひとつ、スルタン・アブドゥル・サマド・ビルだ。19世紀末に建てられたものである。
これは、24-120mmレンズで焦点距離38mmだ。
24-120mmはとても便利だ。ほとんど、これで事足りてしまう。
しかし、ときどき広角レンズが必要になる。
これは、有名なペトロナスツインタワーだが、高さは452mだ。
これを横位置に収めるとなると、24mmではかなり距離をあけないと撮れない。
16-35mm広角レンズがあれば簡単だ。
建物を撮るとき、どうしても距離を取れないケースもあり広角レンズがあると重宝する。
14-24mm f/2.8Gもいいが、重いし、フィルターが装着できないし、収差が大きく建物の撮影につかうのは難しい。
街歩きなら、16-35mmがお勧めだ。
この2本の組み合わせの弱点は、いずれもf4なので背景をぼかしたい時と暗い場所での手持ち撮影にはちょっと弱い。
そのような場面が想定される場合は、F1.4やf2.8のレンズを用意しておいた方が良いと思う。
レンズ選びは楽しいが、悩みも深い。
あまりマンネリ化するのもよくないかもしれないが、自分なりにベストな組み合わせが出来てくると撮影が楽になる。
参考URL
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写真家情報
阿部吾郎詳細
得意分野 | 風景 | 拠点 | 11埼玉県 | 所属団体 | 日本旅行写真家協会 |
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分類 | プロカメラマン |
トラベルガイド株式会社代表・ツアープランナー・カメラマン・ライター
旅行会社で20数年勤務したのち起業。マレーシアの旅行情報サイト「トラベルガイドマレーシア」を運営、自ら写真撮影・文章執筆を行う。カメラマンとしてアジアを中心に撮影を行い、旅行会社を中心に画像素材を提供。