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2016.11.14

連載カメラ用語集[は行]

被写界深度

カメラ用語集「被写界深度」

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被写界深度について説明します。ピントを合わせたメインの被写体以外にどの程度ピントが合うか、その奥行を「被写界深度」といいます。

メインとなる被写体にピントを合わせたとき、その被写体の周囲や前後にあるものにもある程度ピントが合います。この、ピントを合わせたメインの被写体以外にどの程度ピントが合うか、その奥行を「被写界深度」といいます。
雑誌のグラビアなどで、人物が鮮明に写り、その背景がボケている写真を目にすることがあると思います。これは、「被写界深度」が浅い写真です。一方、きれいな風景が写ったポスターやカレンダーなどで、画面の隅々にまでピントが合った写真がありますが、これが「被写界深度」の深い写真です。
この「被写界深度」を左右する要素は、主に下記の3つです。

1、絞りを解放にする(F1.4、2.8など小さいF値)と浅く、絞り込むと(F8程度以上の大きなF値)深くなります。
2、レンズの焦点距離が短い(10mm、24mmなど小さい数値・広角)と深くなり、逆にレンズの焦点距離が長い(200mm、300mmなど大きな数値・望遠)と浅くなります。
お花畑などを望遠レンズで撮ると、より花が密集しているように写ります。これを、望遠レンズの圧縮効果といいます。
3、ピントを合わせる場所が、カメラから近いほど浅く、遠いほど深くなります。

被写界深度 作例1

被写界深度 作例2

2枚の写真を見比べてください。いずれも、手前の彼岸花をメインの被写体として撮影していますが、上の写真は後ろがボケており、下の写真は後ろに広がる彼岸花や木にもピントが合っています。
上の写真はF3.5、下の写真はF13で撮影しました。
カメラの「絞り優先AE」を使いこなせるようになれば、被写界深度の深さを自由にコントロールできるようになり、撮影が一層楽しくなります。

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