2018.01.27
【妖怪に出会えるまち・兵庫県福崎町】~辻川山公園~
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兵庫県福崎町は日本民俗学の父といわれている、柳田國男のふるさとであり、彼の著書で様々な妖怪が登場します。中でも辻川山公園の池から出てくる河童は、柳田が書いた回顧録「故郷七十年」で登場する「河童(ガタロ)」の弟役として誕生しました。川で待ち伏せていて、遊びに来た子供たちのお尻から、尻子玉を抜いてしまう愉快なヤツです。その他にも、思わず写真撮影したくなるようなリアルな妖怪像が盛りだくさん!ぜひこの兵庫県福崎町にお越しくださいね。
【ストーリー】
福崎町には、市川という大きな川が流れています。この川の岸に駒ケ岩という大きな岩がありますが、そこには以前、河童の兄弟、兄の河太郎(ガタロウ)と弟の河次郎(ガジロウ)が住んでいました。二匹は、川へ水遊びにやってきた子どもの足を掴んで引きずり込み、「尻子玉」を抜いてしまうのです。
やがて、子どもたちは河童を怖がって誰も駒ケ岩で遊ぼうとしなくなりました。二匹の兄弟は、自分たちのせいだと後悔しました。ある日、みんなの寝静まった夜、河太郎たちは柳田國男先生に謝ろうと、駒ケ岩から生家のあるこの辻川山公園にやってきたのです。二匹は柳田國男先生に会いたくて、毎日毎日この池で待っていました。兄の河太郎は池のほとりで、弟の河次郎は皿が乾くと困るので池の中で、それぞれ待つことにしました。
二匹は、何年も何年も柳田國男先生を待ち続けました。とうとう兄の河太郎は頭の皿の水がなくなって、固まって動けなくなってしまったのです。こうして河太郎は、池のほとりで動けなくなったまま、今も巌橋の方を見て柳田國男先生の帰りを待っているのです。一方、弟の河次郎は池の中にいたので、今でも池の中から出てくることがあります。池の中をずっと覗いていると、尻子玉を抜かれるかも知れませんよ?
※この物語はフィクションです。
撮影スポット情報
福崎町観光協会