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2017.12.28

日本標準時(JST)探索の旅

JST子午線上にたつ明石天文科学館

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日本標準時(以下JSTと略す)と聞くと殆どの方は、明石市を思い浮かべるでしょうし、ここでJSTが決められていると思うでしょう。 でも実際のJSTは別の場所で決定し、国内外に発信し、世界の標準時を決める手助けをしているのです。 今回はJSTに関わる場所を旅して、ちょっと深い話をしましょう。

天文館入口

JST子午線表示

子午線上に建つ定点表示 トンボの標識

明石の天文館に入ると、JSTに関する標識を多数見かけます。東経135度 グリニッジ子午線から135℃の位置にあり、9時間分早く正午を迎えるのは事実です。

JST表示の陽時計

所定の位置に建つとJSTが分かる陽時計

JSTの決定に関するパネル

晴れた日は4階にある陽時計広場で、JSTが表示されています。確かにこの子午線上に太陽が来た時にJST正午ときめたのですが、展示パネルにはJSTは「情報通信研究機構」で決定とあります。 さて、この情報通信研究機構とはどこでしょうか?

JSTの源 情報通信研究機構(NICT)

明石はJSTの子午線が通る街ですが、JSTは太陽の位置観測で決めているのではありません。 ここNICTは東京の小金井市にあり、この施設内にある原子時計で正確に決めており日本の各施設にJSTを通知しています。 その精度が30万年に1秒の誤差というもの凄い精度で時を刻んでいます。

22台の原子時計を用いたJST原器 

セシウム133を用いた原子時計の内部構造と説明パネル

日本標準時JSTと協定世界時(UTC)と国際原子時(TAI)

NICT内にJSTを生成する部屋があり、ここで30万年に1秒の誤差でJSTが管理されています。 この時刻がパリの国際度量衡局に送られ、協定世界時(UTC)のデータの一部として使われます。このUTCとJSTが正確に9時間ずれています。これもものすごい精度で更生されています。 そして国際原子時は37秒ずれて(早い)いますが、これは原子時計が時を刻みだした後、地球の自転に合せてうるう秒が挿入されたために起こった現象です。自転速度は微妙に遅れるので、数年に一度「うるう秒」を挿入して実際の自転位置と合せる操作が行われます。現在まで37回施行されたので、37秒だけ原子時計の時刻より遅くなりました。 今後もどんどん遅くなっていきます。

JST生成の説明パネル

JSTを表示する場所 日本一正確な時刻を表示しています

実際のJST表示板 うるう秒まで表示します

如何でしたか? JSTは明石を通る東経135度の子午線上に太陽が来た時が正午と決められました。 その意味で兵庫県 明石市はJSTを決めた地点の街です。 そして東京都小金井市はJSTを実際に造りだす街です。 どうですか? ちょっとこの2つの街を訪ねてみたくなりませんか? なおNICTでは毎週水曜日に施設内見学ツアーを催行しており、案内付きで原子時計システムが見学できます。

撮影スポット情報

情報通信研究機構見学ツアーのご案内

写真家情報

伊東 浩詳細

得意分野 風景 拠点 13東京都 所属団体 日本旅行写真家協会
分類 プロカメラマン

東京都小金井市在住。日本旅行写真家協会(JTPA) 正会員
大手カメラメーカー退職後、写真家に転身。季節や時代に変化する、一期一会の街並みを撮り歩く。また地元自治体で「大人の遠足撮影会」を実施し、初心者から上級者まで受講者多数。

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